在宅勤務が当たり前になった今、「会社からVPNを使うよう言われたけど、何を選べばいいの?」「そもそもVPNって本当に必要?」と疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。セキュリティの知識がなくても大丈夫です。この記事では、テレワークに使うVPNの基礎から選び方、用途別おすすめまで、わかりやすく丁寧に解説します。
VPNとは?テレワークで必要な理由をわかりやすく解説
「VPN(Virtual Private Network)」とは、日本語で「仮想専用線」と呼ばれる通信技術です。難しく聞こえますが、イメージとしては「インターネット上にだけ使える専用のトンネルを掘る」ようなもの。そのトンネルの中を通信データが通ることで、外部から盗み見されにくくなります。
テレワーク中は、自宅や外出先のカフェなどから会社のシステムやファイルにアクセスする場面が増えます。このとき、普通のインターネット回線を使うと、通信データが暗号化されていないため、悪意ある第三者に傍受(盗聴)されるリスクがあります。特に公衆Wi-Fiは危険度が高く、カフェや駅などのフリーWi-Fiは「誰でも接続できる=誰でも傍受できる可能性がある」環境です。
VPNを使うことで、通信内容が暗号化され、あなたのIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)も隠すことができます。企業が「テレワーク時はVPN必須」と定めているのは、こうした情報漏えいリスクを防ぐためです。
💡 ポイント
VPNは「インターネット上の安全なトンネル」。テレワーク中の通信を暗号化し、社外からでも会社のシステムに安全にアクセスできる仕組みです。自宅だけでなく、外出先でもセキュリティを保つために欠かせないツールです。
テレワーク用VPNの主な種類と使い分け
VPNには大きく分けて2種類があります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合ったタイプを選ぶことが大切です。
① 法人向けVPN(企業が用意するタイプ)
会社が導入・管理するVPNで、社員は会社から貸与されたアカウントやソフトウェアを使って接続します。代表的なものに「Cisco AnyConnect」「GlobalProtect(Palo Alto)」「SoftEther VPN」などがあります。このタイプは会社のIT部門がセキュリティを管理するため、個人が設定する必要はほとんどありません。「会社からVPNを使うよう言われた」という方は、このケースが多いです。
② 個人向けVPN(自分で契約するタイプ)
個人が自ら契約・設定して使うVPNサービスです。会社が用意していない場合や、フリーランスで自分でセキュリティ対策をしたい場合、海外コンテンツの視聴などに使われます。「ExpressVPN」「NordVPN」「Surfshark」などが有名で、月額数百円〜数千円程度で利用できます。
- ✅会社からアカウントを渡された場合は「法人向けVPN」を使用する
- ✅自分でセキュリティ対策をしたい場合は「個人向けVPN」を契約する
- ✅フリーランスや副業をしている方は個人向けVPNの導入を特に推奨
テレワーク向けVPNの選び方|5つの重要ポイント
個人向けVPNを選ぶ際、数十種類以上のサービスが存在するため迷いがちです。以下の5つのポイントを基準に選べば、失敗しにくくなります。
① 暗号化方式・セキュリティの強度
VPNの核心は「どれだけ安全に通信を暗号化できるか」です。現在の標準は「AES-256bit暗号化」で、これは現時点の古典的なコンピュータでは現実的な時間内での解読は不可能とされる強度です。また「ノーログポリシー(通信履歴を一切記録しない方針)」を採用しているサービスを選ぶと、プライバシーがより守られます。
② 通信速度と安定性
VPNを使うと通信が暗号化・迂回する分、速度が落ちる場合があります。テレワークでビデオ会議や大容量ファイルの送受信をする方は、速度に定評のあるサービスを選びましょう。一般的に、速度低下が10〜20%以内に収まるサービスが「高速」と評価されます。
③ 同時接続台数
1つの契約で何台のデバイスに同時接続できるかも重要です。PC・スマートフォン・タブレットを使い分ける方は、同時接続5台以上のプランが便利です。Surfsharkは「無制限接続」を売りにしており、家族全員で使いたい場合にも対応できます。
④ 料金プラン
月額料金の目安は下記の通りです。
| サービス名 | 月額(月払い) | 月額(年払い換算) | 同時接続数 |
|---|---|---|---|
| ExpressVPN | 約1,900円 | 約900円 | 8台 |
| NordVPN | 約1,800円 | 約550円 | 10台 |
| Surfshark | 約1,700円 | 約280円 | 無制限 |
| CyberGhost | 約1,500円 | 約300円 | 7台 |
※料金・接続台数は2026年時点の目安です。サービス改定や為替変動により変わる場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
年払いにすると月額換算で大幅に安くなるのが特徴です。NordVPNの場合、月払いと年払いでは年間1万円以上の差が出ることもあります。
⑤ 返金保証・無料トライアル
多くのVPNサービスは「30日間返金保証」を設けています。実際に使ってみて合わなければ全額返金してもらえるため、まず試してみやすい環境が整っています。
⚠️ 注意
「完全無料VPN」には注意が必要です。無料VPNの中には、ユーザーの通信データを収集・販売して収益を得ているサービスも存在します。セキュリティを守るために使ったVPNが逆にプライバシーを危険にさらす本末転倒な事態になりかねません。信頼性の確認できない無料VPNは避け、実績ある有料サービスの無料トライアルや返金保証を活用しましょう。
用途別おすすめVPNの選び方
テレワークといっても、使い方は人それぞれ。ここでは用途別に向いているVPNのタイプを紹介します。
📌 在宅勤務でビデオ会議が多い方向け
ZoomやTeamsなどのビデオ会議をVPN経由で使うと、速度低下による映像・音声の乱れが気になります。このような方には「通信速度が速い」ことを最優先に選びましょう。ExpressVPNやNordVPNは速度テストで常に上位に入っており、ビデオ会議での使用実績も豊富です。
おすすめステップ:
1. 30日返金保証を使って実際にビデオ会議を試す
2. 速度低下が20%以内なら実用的と判断
3. 問題があれば返金申請して別サービスを試す
📌 外出先のカフェや出張先で使う方向け
公衆Wi-Fiを頻繁に使う方にとってVPNは必須です。スマートフォンとPCの両方に対応し、自動接続機能(信頼できないネットワークに接続した際に自動でVPNをオンにする機能)があるサービスが便利です。NordVPNやSurfsharkはモバイルアプリの完成度が高く、スマートフォンでの使用に適しています。
📌 フリーランス・個人事業主の方向け
クライアントとの機密情報のやり取りや、請求書・契約書などの送受信がある方は、ノーログポリシーが第三者機関によって監査・認証されているサービスを選びましょう。NordVPNはPwC(プライスウォーターハウスクーパース)による監査を受けており、信頼性が高いとされています。
📌 家族全員で使いたい方向け
在宅勤務しながら子どものオンライン授業や配偶者のリモートワークにも対応したい場合は、同時接続台数が多いサービスが最適です。Surfsharkは無制限接続に対応しており、家族全員のデバイスをカバーできます。年払いプランなら月額300円以下というコスパの良さも魅力です。
VPN導入の具体的な手順|初心者でも10分で設定完了
VPNの導入は思ったよりも簡単です。以下の手順で進めれば、ITが苦手な方でも問題ありません。
STEP 1:サービスを選んで公式サイトから契約
必ず公式サイトから申し込むこと。比較サイトやアプリストアを経由すると料金が高くなる場合があります。
STEP 2:アプリをダウンロードしてインストール
WindowsはMicrosoft Store、MacはApp Store、スマートフォンはそれぞれのストアから公式アプリをダウンロードします。
STEP 3:アカウント情報でログイン
登録したメールアドレスとパスワードでログインするだけです。
STEP 4:接続するサーバーを選んで接続
日本のサーバーを選んで「接続」ボタンを押すだけ。接続完了まで通常5〜10秒程度です。
STEP 5:自動接続を設定する(推奨)
設定画面から「信頼されていないネットワークで自動接続」をオンにしておくと、公衆Wi-Fiに接続した瞬間に自動でVPNが起動します。
- ✅契約は必ず公式サイトから行う(割引クーポンも公式が最安値なことが多い)
- ✅インストール後は「接続テスト」で正しく動作しているか確認する
- ✅自動接続機能をオンにして、切り忘れを防ぐ設定にする
- ✅定期的にアプリをアップデートして最新のセキュリティを維持する
よくある質問
Q. 会社から支給されたVPNがあるのに、個人でもVPNを契約する必要がありますか?
A. 会社のVPNは「会社のシステムへの安全なアクセス」が目的です。一方、個人VPNはプライベートな通信全般のセキュリティを守るためのものです。会社のVPNに接続中は業務通信しか保護されない場合もあるため、プライベートの通信も守りたい方は個人VPNの追加契約を検討してみてください。
Q. VPNを使うと通信速度はどれくらい遅くなりますか?
A. サービスの品質によりますが、優良なVPNサービスでは通信速度の低下は10〜20%程度に抑えられます。光回線(100Mbps以上)を使っているご家庭であれば、ビデオ会議や大容量ファイルの送受信も実用上ほぼ問題ありません。ただし、混雑時間帯(夜20時〜23時頃)は遅くなる場合があります。
Q. VPNを使えば100%安全と言えますか?
A. VPNはあくまでも通信の暗号化・匿名化ツールです。フィッシング詐欺(偽のサイトに誘導する詐欺)やウイルス感染などには対応していません。VPNはセキュリティ対策の一つであり、ウイルス対策ソフトや不審なメール・リンクへの注意など、総合的なセキュリティ意識との組み合わせが重要です。
Q. テレワーク中にVPNなしでいつも仕事しているけど問題ある?
A. 社内の機密情報や顧客データを扱う場合は、VPNなしの接続はリスクがあります。特に公衆Wi-Fiからのアクセスは危険です。自宅の光回線であればリスクは低いものの、万全を期すならVPNの導入を強く推奨します。情報漏えいが発生した場合、個人の責任問題になることもあります。
まとめ
📌 この記事のまとめ
- VPNは通信を暗号化する「安全なトンネル」で、テレワーク中の情報漏えいリスクを大幅に低減できる
- 会社が用意する法人VPNと、自分で契約する個人VPNの2種類があり、用途に合わせて使い分けることが重要
- 選ぶ際は「暗号化強度」「通信速度」「同時接続台数」「料金」「返金保証」の5点を比較する
- 無料VPNはセキュリティリスクが高いため、実績ある有料サービスの30日返金保証を活用して試すのがベスト
- VPNは導入・設定が簡単で、初心者でも10分程度でセキュアな環境を整えられる
テレワークにおけるセキュリティ対策は、もはや「IT担当者だけの仕事」ではありません。自分の通信を守る意識を持ち、適切なVPNを導入することが、現代の働き方には欠かせません。まずは30日返金保証を活用して、気軽に試してみることから始めてみましょう。一度設定してしまえば、あとはバックグラウンドで自動的に守ってくれる、頼もしい「デジタルの盾」になってくれるはずです。
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